FREE <無料>からお金を生みだす新戦略

「FREE <無料>からお金を生みだす新戦略」(クリス・アンダーソン 著、高橋則明 訳、小林弘人 監修・解説、6NHK 出版)を読了。最近では特に Web 系のサービスにおいて無償を基盤とする戦略が顕著だが、これらのビジネスモデルに関する歴史的な背景や構造を体系的にとても良く理解できる。本書の翻訳版を NHK 出版が手掛けている点も興味深い。Twitter と同じように週刊ダイヤモンドが3月13日号で「FREE の正体 0円ビジネス全解剖」という大特集を組んでおり、本書の副読本の様相を示している。本書と週刊ダイアモンドのいずれも書店では山積み状態になっており、かなり売れているようだ。

以下、本書の目次。

プロローグ
第1章 フリーの誕生
無料とは何か
第2章 「フリー」入門 — 非常に誤解されている言葉の早わかり講座
第3章 フリーの歴史 — ゼロ、ランチ、資本主義の敵
第4章 フリーの心理学 — 気分はいいけど、よすぎないか?
デジタル世界のフリー
第5章 安すぎて気にならない — ウェブの教訓 = 毎年価格が半分になるものは、かならず無料になる
第6章 「情報はフリーになりたがる」 — デジタル時代を定義づけた言葉の歴史
第7章 フリーと競争する — その方法を学ぶのにマイクロソフトは数十年かかったのに、ヤフーは数カ月ですんだ
第8章 非収益化 — グーグルと二一世紀型経済モデルの誕生
第9章 新しいメディアのビジネスモデル — 無料メディア自体は新しくない。そのモデルがオンライン上のあらゆるものへと拡大しているのが新しいのだ
第10章 無料経済はどのくらいの規模なのか? — 小さいものではない
無料経済とフリーの世界
第11章 ゼロの経済学 — 一世紀前に一蹴された理論がデジタル経済の法則になったわけ
第12章 非貨幣経済 — 金銭が支配しない場所では、何が支配するのか
第13章 (ときには)ムダもいい — 潤沢さの持つ可能性をとことんまで追究するためには、コントロールしないことだ
第14章 フリー・ワールド — 中国とブラジルは、フリーの最先端を進んでいる。そこから何が学べるだろうか?
第15章 潤沢さを想像する — SFや宗教から、<ポスト稀少>社会を考える
第16章 「お金を払わなければ価値のあるものは手に入らない」 — その他、フリーに対する疑念あれこれ
結び — 経済危機とフリー
巻末付録1 無料のルール — 潤沢さに根ざした思考法の10原則
巻末付録2 フリーミアムの戦術
巻末付録3 フリーを利用した50のビジネスモデル
謝辞
日本語版解説(小林弘人)