Archive for 11月 2009

ERP5 への道 — 導入編3

はじめに

実は前回の「導入編2」ですべての準備が整ったと思っていたが、実はまだもう少しやることがあった。そのあたりのメモ。

MySQL

ERP5 のプラットフォームになっている Zope は独自のオブジェクトデータベースを持っているはずなので、何で MySQL なのかと思ったのだが、インデクス利用の高速化を図るためのオプションらしい。このあたりは勉強会主催者ロングフィールドさんの説明による。

Mandriva のインストール工程で MySQL は入らなかったようなので、このタイミングで導入しておく。

urpmi mysql-max

ERP5 プロダクトの最適化

前回すでに ERP5 のパッケージを導入済みだが、subversion のリポジトリ経由でアップデートすることも可能のようだ。

http://www.erp5.org/DownloadSourceCode

ただし、この方法でのアップデートの可否は erp5-dev メーリングリストなどを参考にしながら判断するように、との注意書きも添えられている。今回は試しにチェックアウトを実行してみた。もちろん事前に subversion のパッケージも入れておく。ちなみにチェックアウト先である $INSTANCE_HOME/Products は、今回の環境では /usr/lib/erp5/lib/python/Products となっている。

ERP5 サイトの作成

ここで Zope の管理画面に入るため、Web ブラウザで次の URL にアクセスする。

localhost:9080/manage

続いて画面右端にある “Accelerated HTTP Cashe Manager” と書いてあるプルダウンメニューより “ERP5 Site” という選択項目を選んで “Add” ボタンを押す。そうすると ERP5 ポータルサイトのプロパティと、MySQL 接続用の情報を入力する画面になる。とりあえずすべてデフォルトのまま “Create a new ERP5 site instance” ボタンを押すと、ERP5 のサイトが作られて管理画面左側のフォルダ一覧表示欄に erp5 という新しいフォルダが出来上がる。ここの処理が完了するまではしばらく時間が掛かる。たぶん 5分から 10分程度は掛かったと思う。これでようやく本当に ERP5 にアクセスできる環境が出来たようだ。

しかしロングフィールドさんによると、さらに「ERP5 コアモジュールの最新化」「ERP5 ビジネステンプレートのインストール」といった作業が必要らしい。コアモジュールの最新化って前述の最適化と違うのか? まだまだ ERP5 への道は長そうだ。

今回はここまで。

HT-03A の Wi-Fi スリープ設定

Android携帯のHT-03AではWi-Fiをスリープ状態に移行するタイミングを3パターンから選択することができる。

  • 画面がOFFになったとき
  • 電源接続時はスリープにしない
  • スリープにしない

取扱説明書には記載されていないようだが、この設定を変更した場合は一旦電源を切ってからリブートしないと、設定が反映されないようだ。このところ「スリープにしない」設定で使っていたのだが、あまりにもバッテリーの消費が激しくて1日(起きてから寝るまで)持たなくなってしまった。この設定を変える前にこんなことは無かったので、設定変更の副作用と推測して、「画面がOFFになったとき」に変更してみた。ところがそれでもバッテリーの激減が続いたため、試しにリブートを実施してみたところ状況が改善した。本体の使用頻度にもよるが、現在は1日経過してもバッテリー残量は50%以上を維持している。一時はバッテリーの劣化を疑ってみたが、さすがに3ヶ月程度でダメになることはないだろう。実際に確認したわけではないが、特にデバイスに関連する設定項目については、変更後に必ずリブートしたほうがいいのかも知れない。

ちなみにWi-Fiスリープの設定メニューは極めて深い所にあるので、最初は気付かなかった。

「MENU」ボタン→「設定」→「ワイヤレス設定」→「Wi-Fi設定」→「MENU」ボタン→「詳細設定」→「Wi-Fiのスリープ設定」

Android と Twitter

8月にいわゆる Android 携帯を購入してからおよそ3ヶ月が経った。以前より Zaurus や Palm などの PDA を使ってきたが、ようやくインターネット端末として使えるものを入手できたと感じている。これまでもケータイをインターネット端末として利用しようと努力してみたが、何とか使えるのは電子メールの内容確認くらいなもので、理想的なインターネット端末からは程遠かった。

Android を利用するようになって変わったのは Twitter の使い方である。これまで Twitter がどういうものなのか、今ひとつ把握しきれていなかったのだが、Android の Twidroid というアプリを通して何時でも何処でも Twitter にアクセスできる状況になってみると、Twitter のことが少しだけ見えてきたような気がする。といってもきちんと言葉で説明できるほどではないのだが、少なくとも PC を介した経験だけだとこのあたりの感覚は掴みにくいのではないかと思う。

最近、もうひとつ Twitter の見方が変わる経験をした。このブログの記事である。

Twitterに込められたボランティア精神(9つのツイッターの便利な使い方)

特にこのなかで、「いまなにしてる?」を「他の人が興味を持ちそうな何を共有できる?」に読み変えると良い、という部分は目から鱗だった。

そんなわけで自分でも Android 片手にぼちぼちとつぶやき出しているのだが、「いまなにしてる?」という問いかけに、気楽に何でもつぶやいてしまって良いのか、それともここはやっぱりつぶやき内容に応じてアカウントを使い分けるようなことをしたほうが良いのか、もしかしたらどうでもいいことなのかもしれないことに目下悩み中である。

VMware と ZoneAlarm

VMware のゲスト OS を bridge 接続する設定にすると、ネットワークに接続できないことを「ERP5 への道 — 導入編1」に書いた。その後調べてみた結果、ホスト OS にファイアウォールとして入れている ZoneAlarm が関係していることが分かった。

bridge の場合、ZoneAlarm からは二つの異なる IP が接続することになるわけだが、そのときに ZoneAlarm のパラメータをどう設定すればいいのか、はっきりとは分かっていない。そもそもそのような細かい設定ができるようには見えない。ただ、「インターネットゾーンセキュリティ」という項目をこれまでの「高」から「中」に変えることで問題は解消した。

関係すると思われる設定項目はこれしかないのだが、有償版だともう少しきめ細かい設定ができるようなので、ホスト OS のセキュリティレベルを維持しつつ、ゲスト OS のアクセスを許可するような運用ができるのかもしれない。ちなみに現在使っている ZoneAlarm は 7.0.483 の free 版である。

この問題に遭遇したのは Mandriva をゲスト OS としたときである。以前にゲストを Ubuntu としたときには、このような不具合は無かったと記憶している。しかし、ZoneAlarm が原因ということであれば、ゲスト OS の種別には無関係ということになる。

ERP5 への道 — 導入編2

はじめに

本稿は Mandriva のインストールを解説した「導入編1」に続いて、ERP5 のインストール手順を記述する。ERP5 はアプリケーションフレームワークとして Zope を利用しており、またその Zope は Python で記述されている。現在、Python のバージョンは 2.6 が主流だが、すでに 3.0.1 もリリースされていて 2.x 系から 3.x 系への移行が始まっている状況にある。ところが Zope 2.x の動作には Python 2.3 や 2.4 が必要となっている。Zope の開発が止まっているわけではないのだが、極めて慎重にプロジェクトを進めていることによるものと思われる。

実は数年前に Zope/Plone を評価しようとしたのだが、その時も Zope が Python の最新バージョンに対応しておらず、それだけで面倒になって放り出してしまった経験がある。コンパイル時の config オプション指定によって複数バージョンの Python を共存させることが可能であることは、だいぶ後になってから知った。それが可能になったとはいえ、複数バージョンの言語処理系を同時に維持管理することに対しては消極的になってしまう。

今回は Zope に加えて ERP5 もインストールしなければならない。どうなることかと思ったが、幸いなことに ERP5 Community が Zope/Python/ERP5 を一括してパッケージしたものを配布してくれている。これを使えば何の苦労もせずに ERP5 の環境が出来上がる。このパッケージが Mandriva 用にメンテナンスと配布が行われているため、導入編1のような苦労をしても Mandriva をインストールする必要があった。

RPM パッケージを使ったインストール

Mandriva 環境で ERP5 インストールする手順はhttp://www.erp5.org/DownloadRpm に詳しく記述されており、それに従って作業を進めればまず問題はないはず。基本的に RPM を取ってくるリポジトリを指定し、続いてインストールということになるが、Mandriva ではこれらの作業に urpmi というコマンドを使う。自分にはあまり馴染みのないコマンドだったが、CentOS などで使う yum コマンドと同じようなものである。

まずはリポジトリの指定。ここで 2009.1 の部分は Mandriva のバージョンと合わせる必要があるはずなので、Mandriva の版が変わったときは、こちらの指定も変えることになると思う。

urpmi.addmedia –update nexedi http://www.nexedi.org/static/mandrivalinux/2009.1/i586/
urpmi.addmedia –distrib –mirrorlist ‘http://api.mandriva.com/mirrors/basic.2009.1.i586.list’

続いて RPM パッケージのインストール指定。このコマンドを実行すると依存関係によって、70 近い数のパッケージがインストールされる。

urpmi task-erp5
urpmi task-erp5-devel

これで必要なパッケージ群がようやく揃った。

Zope/ERP5 の起動

ERP5 を起動する前に ERP5 (or Zope)専用のアカウントを登録する。

/usr/bin/zopectl-erp5 adduser [user_name] [password]

今回のインストール作業では、ここで大量のワーニングが表示されてしまったが、とりあえず無視して進んでしまっても問題は無いように見えた。しかし、今後 Zope/ERP5 を触ってもう少し状況が分かってきたら、きちんと対処する必要が出てくるのかもしれない。
また、ここで登録したアカウントは ERP5 のものなのか Zope のものなのか、現時点では理解できていないのだが、コマンドから類推すると Zope を統合した ERP5 を稼働させるというイメージなのだろう。

最後に ERP5 の起動コマンドを実行する。今回のインストール作業でどうなっているか確認していないが、/etc/rc.d にスクリプトを追加すれば、OS 起動時に ERP5 が自動的に立ち上がるようにできるのは、他のサービスの取扱いとまったく同じ。

/etc/init.d/erp5 start

Zope/ERP5 アプリケーションサーバのデフォルト画面には、localhost のポート 9080 にアクセスすれば良い。また、/manage にアクセスしてから、前述で登録したアカウントで認証を受ければ、管理用の画面にたどり着ける。

localhost:9080
localhost:9080/manage

これでやっと ERP5 を触れる状態になった。ここまで到達するのに時間と労力が必要だったが、実は TioLive という SaaS 型の ERP5 サービスを無償で試せたり、即 ERP5 が立ち上がる LiveCD が配布されているので、これらを利用したほうが ERP5 への近道かもしれない。